温活 おんかつ みそ 減塩味噌 味噌 基礎体温

『温活』 基礎体温向上に役立つ減塩みそ

監修者

森 美樹(管理栄養士)

茨城県で生まれ、子供のころから母の手前味噌で育ちました。管理栄養士としては、病院・ 特養で栄養管理に従事。40 代になり、麹の美しさに惚れ込み、お味噌の魅力を知りました。食事制限のある方もない方も、食卓を華やかに心豊かになっていただけるよう、発酵食品を 取り入れた食習慣のすばらしさを提案していきたいです。

はじめに

11月に入り、朝晩の冷え込み、寒暖差が大きくなってきました。
体調を崩しやすい今だからこそ取り入れて欲しいのが『温活』です。
「みそ」は基礎体温を上げ、健康を向上させる力を秘めた特別な調味料です。
今回は、温活に取り入れて欲しい減塩みその驚くべき健康効果に焦点を当て、
その魅力と使い方についてご紹介します。

 

減塩みその基本

減塩みそ、その名前はその特性を示しています。
伝統的なみそと同じように大豆、塩、麹から作られますが、その塩分量が格段に低いため、特に高血圧や塩分摂取を制限したい人々におすすめです。

 

基礎体温とは?

基礎体温は、体温の中でも特に安静時に測定される体温のことを指します。
この体温は、一日の中でもっとも低く安定した体温であり、通常は朝、目が覚めた直後に測定します。

基礎体温は、身体の代謝やホルモンバランスに密接に関連し、特に女性の生理周期に重要な役割を果たします。基礎体温の変化を観察することで、体調や生理周期の健康状態を把握することが出来るのです。

女性の場合、基礎体温は、卵胞期(卵子が成熟する期間)と黄体期(排卵後の期間)で体温に変化が現れます。
卵胞期では体温が低く、排卵後に急激に上昇します。この変化を観察することで、妊娠の兆候を把握したり、生殖機能の状態を確認することができます。

基礎体温の測定は、日常生活の中で比較的簡単に行えます。温度計を使用して、毎朝同じ時間に測定し、記録をつけることが重要です。
この記録をもとに、生理周期や生殖機能の変化を把握することができ、妊活や生殖健康管理に重要なツールとして役立ちます。基礎体温の変化を通じて、自身の体とのつながりを感じ、健康に対する意識を高めることができます。

 

減塩みそと体温

減塩みそは、基礎体温を安定させるのに役立つ要素を持っています。
みそに含まれているプロバイオティクス・プレバイオティクスは腸内環境を整え、腸の蠕動運動を活発にし、代謝を向上させます。
この効果により、基礎体温が正常な範囲に維持され、体全体の調子が改善されます。

■プロバイオティクス

プロバイオティクスとは生きた善玉菌のことであり、プロバイオティクスを含む食品を食べることで、腸内の善玉菌を直接増やすことが可能です。

プロバイオティクスを含む食品にはビフィズス菌や乳酸菌を含むヨーグルトや乳酸菌飲料、納豆、漬物などがあります。

■プレバイオティクス

善玉菌のエサとなることで、善玉菌を増やしてくれるものがプレバイオティクスです。

プレバイオティクスとして作用する食品には、オリゴ糖や食物繊維を豊富に含む野菜や果物、豆などがあります。

「減塩みそ」はプロバイオティクスとプレバイオティクス、両方の作用を兼ね備えた素晴らしい食材です。

減塩みそ+生姜の活力

生姜は、風味豊かでスパイシーな味わいとともに、体を温める効果があります。その成分は循環を促進し、体を温かく保ちます。また、生姜には抗酸化作用があり、免疫システムをサポートし、体の抵抗力を高めます。減塩みそと生姜のおかず、それは体と心に温かさをもたらす、美味しさに満ちた魅力的な一皿です。この絶妙な組み合わせがあなたの食卓を温かく彩ります。

減塩みそと生姜の鶏の照り焼き

鶏肉に減塩みそと生姜を組み合わせた、口の中でとろけるようなおかずです。減塩みその豊かな風味と生姜のスパイシーなアクセントが、鶏肉の旨味を引き立てます。この料理は寒い日に特にぴったりで、体を温かく包み込むことができます。

減塩みその生姜味噌汁

減塩みそと生姜を使った味噌汁は、日本の冷たい季節に心地よくストレス緩和に繋がります。減塩みそのまろやかさと生姜のスパイシーさが、体を温かくし、免疫強化・風邪予防に役立ちます。食事の始まりに、この味噌汁をひとくち、ホッとする温かさと美味しさを感じてください。

減塩みそと生姜のキノコ炒め

キノコと減塩みその組み合わせは、素材の味わいを引き立たせ、生姜の風味がアクセントを加えます。また、ビタミンや食物繊維が豊富で脂質や糖質の代謝を助けます。香り良く、心地よい温かさが詰まったこの料理は、キノコの旨味と減塩みその深い味わいで心と体に満足感をもたらしてくれます。

減塩みそと生姜、レンコンの和え物

からだを温める食材としてレンコンと生姜、減塩みその和え物がおすすめです。
シャキシャキした歯ごたえで、箸休めとしても万能。よく噛むことで満腹感も感じられます。生姜とレンコンをすった減塩みそ汁もおすすめですが、ごまと甘味を加えて、ごま油でさらに香りを加え食欲増進。抗酸化作用による美容効果も期待できます。

まとめ

温活のための減塩みそは、塩分摂取量を考慮しながら、基礎体温向上に役立つ素晴らしい食材です。また、しっかり時間をかけて発酵・熟成した減塩味噌は豊富な栄養素を体に吸収しやすくし、心と体の健康維持に貢献します。
温活に減塩みそを積極的に取り入れて、健康的な生活を楽しみましょう。

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