「備えあれば憂いなし」災害備蓄として忘れてはならない! 『味噌』という安心と栄養を兼ね備えたパートナー

「備えあれば憂いなし」災害備蓄として忘れてはならない! 『味噌』という安心と栄養を兼ね備えたパートナー

監修者

森 美樹(管理栄養士)

茨城県で生まれ、子供のころから母の手前味噌で育ちました。管理栄養士としては、病院・ 特養で栄養管理に従事。40 代になり、麹の美しさに惚れ込み、お味噌の魅力を知りました。 食事制限のある方もない方も、食卓を華やかに心豊かになっていただけるよう、発酵食品を 取り入れた食習慣のすばらしさを提案していきたいです。

「備えあれば憂いなし」災害備蓄として忘れてはならない! 『味噌』という安心と栄養を兼ね備えたパートナー

保存食というと、災害時に備えて蓄えておく非常食のイメージがあります。

保存食は元々、食べ物の少ない時期を乗り越えるために生み出されてきたものです。
そのため、災害備蓄としてふさわしい食材として、『味噌』は日本の伝統食品でありながら、
長期保存が可能であり、栄養価も高いことで災害時の備蓄食品として適しているといえます。今回は、味噌が災害備蓄においてどのような役割を果たすのか、その理由と利点について考えていきます。

 

味噌の長期保存性

味噌は発酵食品であり、その発酵過程によって保存性が高まります。
通常、味噌の賞味期限は3~6か月ほどです。
災害時には長期間の備蓄が求められるため、味噌は非常に有用な食品と言えるでしょう。

 

栄養価の豊富さ

味噌はたんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素を豊富に含んでいます。
これらの栄養素は体の健康維持に重要な役割を果たし、災害時には十分な栄養摂取が必要となります。
味噌を備蓄しておくことで、バランスの取れた食事を確保することができます。

保存食で栄養価にすぐれたみそは、満足な食事がとれない災害時に大活躍です!

貴重な“栄養源”として、そのまま嘗めて楽しむ「直味噌」、ごはんにつけるだけでも上等な逸品に変わります。

 

災害時の死亡リスク


発災直後は災害そのものによる【外傷】【圧死】【溺死】が多く、
1週間目くらいまでは不整脈などによる【突然死】が目立つようになります。


【脳卒中】【心筋梗塞】【心不全】など高血圧に関連する病気、発災後から数か月間、比較的長期にリスクが増加しています。

高血圧悪化の大きな原因は、精神的ストレスや生活リズムの乱れと考えられています。
ストレスや環境の変化で、ふだんは高血圧でない人も高血圧になってしまうといわれています。

【被災時に気を付けたいポイント】
①非常食でも減塩を心がける
②しっかり水分補給
③トイレは我慢しない
④日中身体を動かし夜間は身体を休めて出来る限り睡眠をとる
⑤毎日血圧を測る

1日1食しか食べられないような状況では塩分量など気にせず、
しっかりと食べることをおすすめしますが、
十分に食料が確保できるようになってきたら、身体を整えることも意識しましょう。
高血圧などの疾患をお持ちの方は、周囲に高血圧等であることを伝え、
塩分の高い食材は残すようにしましょう。

心の安心と慰め

災害時は不安やストレスが増えるものです。

味噌は日本の伝統的な食品であり、
多くの人々にとって心の慰めとなる存在です。
災害時の状況においても、味噌を食べることは安心感を与え、
精神的な支えとなるでしょう

 

まとめ

味噌は災害備蓄において安心と栄養を備えたパートナーとなります。
その長期保存性、栄養価の豊富さ、そして心の安心と慰めの効果が災害時における重要な要となります。
災害備蓄の一環として、味噌を取り入れることで
食事の多様性と栄養バランスを確保し、災害時にも健康的で心地よい食事を提供することができるのです。


是非、味噌を備蓄リストに追加し、安心な災害時の備えを整えましょう。

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