森 美樹(管理栄養士)
茨城県で生まれ、子供のころから母の手前味噌で育ちました。管理栄養士としては、病院・ 特養で栄養管理に従事。40 代になり、麹の美しさに惚れ込み、お味噌の魅力を知りました。食事制限のある方もない方も、食卓を華やかに心豊かになっていただけるよう、発酵食品を 取り入れた食習慣のすばらしさを提案していきたいです。
はじめに
健康意識の高まりにより、減塩の必要性が年々注目されていますが、減塩みそとは、日本の伝統的な調味料であるみその減塩版であり、その特性を活かして美味しいお菓子を作ることができるのです。今回は「減塩みそ」で美味しいスイーツができるのか、
減塩みそが製菓材料として活用できるのかについて述べていきます。
減塩みそとは何か?
減塩みそとは、通常のみそと同様、大豆と麹と塩を原料としていますが、その塩の割合を通常より低くしているみそを指します。通常のみそと比較し、減塩みそは塩分を気にする人にとって理想的な選択肢です。減塩みその特長は、健康に配慮しながらも風味を損なわず、製菓に利用できます。減塩みその製菓への利用
塩分を控える必要がある場合、塩を減らして作るのではなく、減塩みそを代用することで、旨味や風味を向上させることができます。減塩みその風味は、和風のお菓子から洋風のデザートまで幅広く活用できます。減塩みその栄養価
みそは大豆由来のたんぱく質やビタミン、ミネラルを豊富に含んでおり、製菓においても栄養価の向上に貢献しています。減塩みその栄養価も通常のみそと同様に多くの栄養素を含み整腸作用も期待できますが、通常のみそと比べて塩分が低いということにより、さらに健康に配慮した食事に適しているというわけです。減塩みその種類
減塩みそにはいくつかの種類があり、白みそや赤みそが一般的ですが、通常のみその種類と同様に多彩なバリエーションが存在します。製菓に使用する際には、その多種多様な減塩みその風味や色合いを活かし作ることができます。製菓材料としての減塩みその利点
減塩みそには製菓において数多くのメリットがあります。主に以下の3つが挙げられます。- 健康的な選択
塩分が低いため、製菓においても健康に配慮できます。 - 風味の向上
減塩みそはみその風味を損なわず、お菓子に深みを加えます。 - 多様な用途
和風から洋風まで、幅広いお菓子に使用できます。
減塩みその使い方
減塩みその使い方は簡単です。レシピに従って適量を加え、他の調味料と組み合わせて使用するだけ。特に和風のお菓子や味噌風味のデザートに最適です。美味しい減塩みその製菓レシピ
以下は美味しい減塩みそを使用した簡単な製菓レシピの例です:
減塩みそのおやき
材料:8個分
- 減塩みそ:大さじ2
- 小麦粉:200g
- 砂糖:大さじ3
- 油:大さじ2
- 水:200
手順:
- 減塩みそ、砂糖、油をボウルに入れ、よく混ぜる。
- 小麦粉を加え、少量ずつ水を加え生地を作る。
- 生地を小さなボール状に成形し、ラップをして冷蔵庫で15分ほど寝かせる。
- 寝かせた生地に打ち粉をして、手のひら大に伸ばし、中に好みの餡を詰める。
- 熱したフライパンに4を入れ、弱火で両面を焼いていく。
このレシピでは、減塩みそが風味を引き立て、ヘルシーなおやきを楽しめます。
中に入れるあんは、あんこやクリームチーズ、とろけるチーズや定番の野沢菜や高菜、茄子炒めもおすすめです!(出来上がりの写真はInstagramに掲載しています)
減塩みその保存方法
減塩みそは密封容器に保存し、冷暗所で保管するのがおすすめです。長期保存には冷凍保管がおすすめです。みそは冷凍庫でも凍らず保管ができ、長期間にわたって新鮮な状態を保ちます。
減塩みその健康への利点
減塩みそは通常のみそに比べて塩分が少ないため、高血圧や心臓病のリスクを軽減することが期待できます。また、大豆由来の栄養素を含んでおり、健康的な食事に貢献します。減塩みそと普通のみその違い
減塩みそと普通のみその主な違いは、塩の量です。減塩みそは一般的なみそよりも塩分の量を低減させたみそをいいます。そのため、健康意識の高い多くの方から減塩みそは選ばれています。製菓業界における減塩みそのトレンド
製菓業界でも健康志向が高まっており、減塩みその利用が増加傾向にあります。多くの製菓愛好者は、生活習慣病や美を意識した健康的で美味しいお菓子を楽しみ、質の高い食生活を送ることが主流となっています。まとめ
製菓において、減塩みそは健康的な選択肢であり、風味を損なうことなく美味しいお菓子を作ることができます。健康意識が高まる中、減塩みそは製菓の新たなトレンドです。減塩みそを使った新たなスイーツとの出会いで、お菓子作りがさらに楽しく、健康的になること間違いありません。