減塩味噌とは?減塩味噌に変えるメリット・デメリットを紹介

減塩味噌とは?減塩味噌に変えるメリット・デメリットを紹介

監修者

森 美樹(管理栄養士)

茨城県で生まれ、子供のころから母の手前味噌で育ちました。管理栄養士としては、病院・ 特養で栄養管理に従事。40 代になり、麹の美しさに惚れ込み、お味噌の魅力を知りました。 食事制限のある方もない方も、食卓を華やかに心豊かになっていただけるよう、発酵食品を 取り入れた食習慣のすばらしさを提案していきたいです。

減塩味噌とは?

味噌は日本人の食生活になじみ深い調味料であり、食料品店の店頭には様々な味噌が並んでいます。

それらの味噌の中には、パッケージに減塩と書かれた味噌もありますが、その意味・基準を説明できる人は少ないのではないでしょうか。

この記事を参考にして減塩味噌について正しい知識をもとに、健康的な食事作りに役立ててください。

減塩味噌の基準

メーカーが食品に減塩と表示する場合は、消費者庁が定める食品表示基準に従わなければなりません。

味噌の場合、ナトリウム量を比較対象食品よりも100gあたり120mg以上減らした商品、かつナトリウム量を比較対象食品から15%以上減らした商品のみ減塩という表示が可能になります。

減塩味噌と普通の味噌の違い

減塩味噌は通常の味噌に比べると、含まれるナトリウム量が少なくとも15%以上カットされており、食塩相当量も低い味噌なのです。

味噌と塩の関係

味噌の製造において、塩は雑菌の繁殖を抑えて保存性を高める役割があります。

塩の量を控えると保存性が低下してしまいますが、加える麹の量を増やして雑菌の繁殖を抑制するのが一般的な減塩味噌の作り方です。

減塩味噌は麹をたっぷり使っているため、麹由来のうまみが豊富に含まれています。

減塩味噌はまずいのか?

減塩には味が薄い、美味しくないといったイメージがありますが、近年の減塩味噌は製造技術が向上して、通常の味噌と遜色ない味わいの商品も販売されています。

減塩味噌は大豆や麹のうまみが詰まっていて、素材の味を楽しめる美味しい味噌なのです。

 

減塩と低塩の違い

減塩味噌のほかに、「低塩味噌」と呼ばれる味噌があります。

前述の食品表示基準に従うと、ナトリウム量が100gあたり120mg以下の商品は低塩と表示することが可能です。

一般的な15〜20%減塩された味噌のナトリウム量はおよそ3000〜4000mgとなることから、味噌におけるナトリウム量120mg以下という低塩の基準はかなり厳しいことがわかります。

味噌以外でも低塩が望まれる食品・調味料でこの基準をクリアできるものは少なく、低塩食品は市場にほとんど流通していません。

低塩よりも目にする機会が多いのは、「お塩控えめ」と書かれた味噌ではないでしょうか。

食品表示基準では、お塩控えめという文言は低塩表示の一種として扱われます。

ナトリウム量が100gあたり120mg以上低減、かつ15%以上低減された商品にはお塩控えめという言葉を付けることが可能です。

味噌を選ぶときには、減塩やお塩控えめといった言葉だけでなく、塩分が何%カットされているかといった数字も比較するようにしましょう。

味噌の製造において塩は不可欠な原材料ですが、無塩味噌という商品が存在します。

無塩味噌は、塩を加えずに大豆や麹を発酵させて作られます。

しかし塩を加えずに製造したものは、「味噌」と表示して販売することができません。

そのため味噌風調味料や大豆発酵食品などと扱われ、様々な料理に加えて、塩分を気にすることなく味噌の風味を楽しめる調味料として用いられています。

ただし無塩味噌は特殊な製法で作られているため、流通量が多くありません。

さらに無塩味噌だけで美味しい料理を作るのは難しいため、調理の工夫が必要です。

無理なく減塩生活を続けるためには、手軽に購入できて料理に使いやすい減塩味噌からまずは取り入れてみましょう。

減塩味噌に変えるメリット・デメリット

減塩味噌に興味を持っていても、生活へ取り入れることをためらっている人は多いでしょう。

減塩味噌を使うと様々な利点がある反面、難点があることも事実です。

ここからは減塩味噌に変えるメリット・デメリットを紹介します。

減塩味噌に変えるメリット

通常の味噌から減塩味噌に変えると、塩分摂取量が少なくなるため、血圧の上昇を抑える効果が期待できます。

体内の塩分濃度が高くなり過ぎると、濃度を薄めるために私たちの体は水分をため込もうとします。

それに伴い血液量が増え、血管が圧迫されることで血圧が上昇するのです。

慢性的に血圧が高い高血圧症は、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの疾病につながる恐れがあります。

高血圧に悩んでいる人は、日常の食事でよく使う味噌などの調味料から減塩商品を取り入れてみてください。

塩分の摂り過ぎは、胃がんのリスクを高めることもわかっています。

高濃度の塩分によって胃の粘膜がダメージを受けて炎症を起こし、発がん物質の影響を受けやすくなることが原因です。

減塩味噌を使うことは、健康な人にも大きなメリットがあるでしょう。

減塩味噌に変えるデメリット

通常の味噌を使っていた人が減塩味噌に変えたときに、一番に感じるのは味の変化です。

濃い味に慣れていると、減塩味噌の味わいに物足りなさを感じてしまう人が多くいます。

毎日の食事が美味しくなければ、減塩生活を続けるのは難しくなるでしょう。

また市販の減塩味噌の中には、塩分を控えることで低下した保存性を補うために、保存料を添加しているものがあります。

保存料自体は健康に影響を及ぼすものではありませんが、食品添加物を気にしている人にとって安心して使えるとは言い難いものです。

減塩味噌であっても美味しく、安心して口にできるものを選びたい方へ、OMISONOMORIの味噌をおすすめします。

OMISONOMORIの減塩味噌はすべて、全国の味噌蔵で丁寧に作られた、麹の甘みや大豆のうまみを存分に味わえる美味しい味噌です。

無添加・無加糖・無着色にこだわった味噌なので、毎日安心して使うことができます。

味噌自体が美味しければ、できあがる料理も美味しくなり、食事を楽しみながら無理なく減塩生活を続けることができるでしょう。

減塩味噌を生活に取り入れる際は、美味しく安心して使える減塩味噌を選んでみてください。

減塩味噌を使ったおすすめレシピ

魚のフライ

材料

    • かじき 100g
    • 米#01 小さじ1(6g)
    • 大豆粉 大さじ 1
    • 卵 1/2 個
    • パン粉 25g
    • 揚げ油 適量

作り方

  1. かじきに「ナンバーズ米#01」を塗って、大豆粉を付けます。
  2. 溶いた卵につけ、パン粉をまぶし、揚げ油をいれたフライパンに入れてください。
  3. きつね色になるまで揚げて完成です。

 

切干大根のゴマみそ和え

材料

    • 切干大根 40g
    • いんげん 20g
    • 油揚げ 1 枚
    • 麦#07 大さじ1
    • みりん 大さじ1
    • きび砂糖 大さじ1
    • 甘酒 大さじ2
    • 練りごま 大さじ1
    • いりごま 大さじ1

作り方

  1. 切り干し大根を戻します。水につけ柔らかくなっていればOKです。
  2. いんげんはきれいな緑色になるまで1分ほどゆでます。
  3. 油揚げは熱湯で油抜きし、千切りにします。
  4. 具材の準備が出来たら、ボウルに具材と味噌(ナンバーズ麦#07)、みりん、きび砂糖、甘酒、練ごま、いりごまを加えてよく和えて完成です。

まとめ

減塩味噌は製造時に加える食塩の量を減らし、一般的な味噌よりも食塩含有量が少ない味噌を指します。

減塩味噌を使うと食塩の摂取量を減らせるため、高血圧や疾病の予防効果が期待できます

しかし、減塩味噌の味わいに物足りなさを感じてしまう人が多いのも事実です。

減塩生活を続けるコツは、無理をしないこと。

日常で使用する調味料を減塩商品に変えることは、手軽に取り組める減塩法のひとつです。

さらに美味しい減塩味噌を選ぶことができれば、食事の満足度を変えずに健康的な食生活を送ることができます。

ぜひお気に入りの減塩味噌を見つけて、美味しい減塩生活に取り組んでみてください。

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