森 美樹(管理栄養士)
茨城県で生まれ、子供のころから母の手前味噌で育ちました。管理栄養士としては、病院・ 特養で栄養管理に従事。40 代になり、麹の美しさに惚れ込み、お味噌の魅力を知りました。 食事制限のある方もない方も、食卓を華やかに心豊かになっていただけるよう、発酵食品を 取り入れた食習慣のすばらしさを提案していきたいです。
食事
私たちは日々お腹を満たすために1日に数回の食事をしています。
「食べること」は、生涯にわたって続いていく基本的な習慣です。
栄養指導をする際に、健康的な「食」のあり方を考えた時、
「バランスの良い」食事をしましょう!といつもお伝えします。
栄養バランスを考えた食事とは、
「主食」「主菜」「副菜」「牛乳・乳製品」「果物」この5つの分類を目安に、多くの食材を摂取できる食事のことをいいます。
さて、昨日の食事を思い返して・・・
バランスの良い食事でしたでしょうか。
1日に何回食事をしますか?
毎日食事の時間は決まっていますか?
炭水化物に偏っていたりしませんか?
私たちの心と身体は食べたもので作られています。
身体を構成している約60兆個の細胞は、
一部を除き、少しずつですが入れ替わっています。
その一つ一つの細胞を活性化させ、
血液をサラサラに、
血管を若々しく維持するためには、
日々の食事が関係しています。
子供に向けた「食育」という言葉を多く耳にしますが、
私は年齢にあった「食育」をとても大事にしています。
農林水産省の記事の抜粋です。
健全な食生活を実践することが出来る人間を育てるもの。
目指しているものは、6つ。
①心と身体の健康維持
②食事の重要性や楽しさを理解
③食べ物の選択や食事作りが出来るようになる
④家族や仲間と一緒に食べる楽しみを味わうこと
⑤日本の食文化を理解し伝える。
⑥食べ物の生産過程を知り、感謝する気持ちを持つこと
私がこの6つの中で常に意識していたいことは、
食事の重要性や楽しさを理解することだと考えています。
そのために必要なことは、
正しい日本の食文化を理解し、次世代に伝えること。
食べ物の生産過程を知り、
感謝する気持ちを持つことです。
手軽で美味しい食事が私たちの生活にあふれていますが、
そればかりに頼ることなく、「本物」の味を知り、美味しさを楽しむ。
私たちの身体に合った食文化をもう一度日常に取り入れ、
心身共に健康でいられるための自分に合った食生活と
豊かで活力ある日々の生活を実現させたいですね。
「食」の質を上げて、丁寧な生活を送ることが、
何よりの贅沢ではないでしょうか。
私も改めて日々の食生活を見直してみたいと思います。
(参考資料:農林水産省「食育 実践の環(わ)を広げよう」「食育とは」)
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201605/3.html <br>
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/network/about/index.html