森 美樹(管理栄養士)
茨城県で生まれ、子供のころから母の手前味噌で育ちました。管理栄養士としては、病院・ 特養で栄養管理に従事。40 代になり、麹の美しさに惚れ込み、お味噌の魅力を知りました。 食事制限のある方もない方も、食卓を華やかに心豊かになっていただけるよう、発酵食品を 取り入れた食習慣のすばらしさを提案していきたいです。
減塩みそで夏バテ予防!
蒸し暑い日が続いております。
最近体調が崩れやすいと感じたことはありませんか?
それは夏バテと呼ばれる症状かもしれません。
夏バテは、高温多湿に対応できずに引き起こされる体力の低下や不調を指します。
体がだるい、疲れが取れない、食欲がない…など思い当たる方は要注意です!しかし、減塩みそで夏バテ予防
夏バテとは
日本語で「夏の疲れ」を意味します。
夏の暑さによって体内の水分や栄養が失われ、疲労が蓄積されるため、体力の低下や不調を引き起こすことがあります。
主な症状には、倦怠感、食欲不振、めまい、頭痛などがあります。
夏バテの原因
以下の要素によって引き起こされます。
- 環境日本の夏の気候は暑くて湿度も高いため、体内の水分が失われやすくなります。こまめな水分を摂ることが非常に重要です。
- 栄養:暑くて食欲がわかないときも、栄養バランスを意識してきちんと食事をしましょう。特に、ビタミンB1、ビタミンC、タンパク質が不足しやすいため、積極的に摂取することをおすすめします。
- 運動:高温多湿の環境下によって、体を動かすことが億劫になりがちです。運動不足は体力低下の原因となります。室内でも簡単に出来るストレッチなどを取り入れて身体を動かす習慣をつけましょう!
夏バテと減塩みそ
夏バテは「予防」することが大切です。予防策を講じることで、体力の低下や不調を防ぎ、快適な夏を過ごすことができます。予防にはバランスの取れた食事、適度な運動、十分な水分摂取などが必要です。
減塩みそは通常のみそに比べて塩分を控えており、適度な塩分摂取が可能となります。また、味噌には良質なたんぱく質、ビタミンB2、カルシウムなどの豊富な栄養素を含み、体力回復や免疫力向上にも貢献します。味噌は発酵熟成によって栄養素が吸収しやすく、疲れた胃腸に最適な食材といえます。
減塩みそを食事に取り入れよう
塩の代用としても減塩みそは、さまざまな料理に活用することができます。
- みそ汁
野菜や豆腐など具沢山加えて、旨味たっぷり栄養バランスの取れた1品になります。 - みそマリネ
減塩みそを使ったマリネは、肉や魚の味を引き立てます。
香り豊かなマリネ液に漬け込んで、ジューシーな料理を楽しんでください。 - みそ焼き
肉や魚、野菜にぬって焼くことで、深い味わいと香ばしさが楽しめます。 - 野菜炒め
減塩みそを使った野菜炒めは、ヘルシーでおいしい一品です。
塩で味付けするよりも香りとコクが生まれます。
色とりどり野菜を炒めて、食欲増進を促します。 - 鶏の唐揚げ
減塩みそを使った鶏の唐揚げは、香ばしくてジューシーな一品です。
みそと一緒に鶏肉を漬け込んでから揚げましょう。
焦げないように低温でじっくり揚げるのが美味しく作るコツです。
夏バテ予防のポイント
夏バテを予防するためには、以下のポイントにも注意することが重要です。
1. 十分な水分摂取:
暑い季節には特に水分補給が重要です。一気に飲むのではなく、こまめに水を飲む習慣を付けて、脱水症状を予防しましょう。
2. 適度な運動:
適度な運動を行うことで、体力を維持し夏バテを防ぐことができます。
散歩や軽いストレッチなど、自分に合った運動方法を選びましょう。
3. 栄養バランスの取れた食事:
野菜や果物、たんぱく質をバランスよく摂取することで、栄養不足を防ぐことができます。そうめんやパンなど糖質に偏りがちですが、糖質の摂り過ぎはビタミンが枯渇し、疲れやすい身体を作ります。肉・魚・豆類・発酵食品を上手に使うことで栄養バランスが整います。
まとめ
夏バテは夏の暑さによって引き起こされる体力の低下や不調ですが、適切な予防策を講じることで防ぐことができます。減塩みそは夏バテの予防に役立つ食材であり、多くの栄養素を含んでいます。朝食に1杯の減塩味噌汁、又は日常の食事に減塩みそを取り入れて、健康な夏を過ごしましょう!